Home加齢臭の基礎知識加齢臭と体臭の違い
加齢臭と体臭は発生過程が異なります。若者から発せられる体臭は、2つの汗腺から排泄される脂肪酸とアンモニアが原因。これに対し中高年特有の加齢臭は、皮脂腺から分泌されるパルミトオレイン酸の酸化などによってできる、ノネナールが元凶といいます。
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加齢臭と体臭の違い

加齢臭は体臭と発生過程が異なる

「体臭」には、ワキの臭い(ワキガ)や足の臭い、頭の臭い、口臭などそのさまざまな臭いがあります。
この体臭には個人差がありますが、一般的に体臭というと汗の臭いを指します。
10代~20代の若者から発せられる体臭、これは汗の臭い。
しかし、これが40歳を超えるころから、汗とはまた違った独特の臭いが感じられるようになります。
これが「加齢臭」と呼ばれるもの。
加齢臭は過酸化脂質が加齢とともに増加し、脂肪酸を酸化させることで生じるもの。
体臭とは発生過程が異なるようです。

加齢臭と体臭の違い、体臭は脂肪酸とアンモニアが原因

体臭とは、身体の表面から発散される臭いのこと。
人の誰もが発する臭いのことで汗腺から分泌される汗が原因。
この汗腺には、体表の大部分で水分に富む薄い汗を大量に排泄するエクリン腺と、思春期に活動し始め脇の下やや乳腺、陰部、下腹部などに存在するアポクリン腺の2つがあります。
この汗腺から汗の分解物である脂肪酸とアンモニアが発せられ、特有の臭気となるわけです。
体臭はニンニクを食べたり、タバコやアルコール、ビタミン剤の服用などによっても変わります。

加齢臭と体臭の違い、加齢臭はノネナールが元凶

汗腺から分泌される汗の分解物が元で発せられるものが、体臭だということは分かりました。
この体臭に対し、加齢臭は、毛穴の奥の皮脂腺から分泌されるパルミトオレイン酸という脂肪酸が酸化したり、表皮のバクテリアが発酵してできる臭い成分ノネナールが元となっています。
40歳を過ぎる頃から、このパルミトオレイン酸や過酸化脂質の分泌が急増し、さらに酸化に対する抑制力が低下するためノネナールが増えるといわれています。